『花咲爺の会』ご案内(H29・4・1)

  花咲爺の会会長  井川 實

1..会の目的

 A.ブラジル国の国花イペーを日本で咲かせること。イペーはブラジル各地に自生するノウゼンカズラ科の樹木で、黄色、白、ピンク、紫色などのきれいな花を咲かせます。(そのうち黄色の花はブラジルの国花)

 B.日本からブラジルへ移住した人々の「このイペーを故郷で咲かせてほしい」という願いを叶えたいのです。また、ブラジルから日本へ移住した人々に見て喜んでいただきたいのです。

 C.できれば、このイペーをブラジルと日本の友好のシンボルの花として育てたいと希望しています。

 

2.会の歴史

 A. 三人の創始者・・1962年に日本からブラジルへ移住した和田好司さん(移住者ブログ『私たちの50年』管理者)、鹿児島大学名誉教授有隅健一先生(鑑賞植物の育種の研究のため南米で数年滞在された)、そして鹿児島県霧島市の農園主で造園施工管理技師の前田久紀さんは、それぞれイペーの日本での栽培に関心を持ち研究を続けていましたが、2010年会合して、日本でのイペーの育種や普及について協力しあうことを約束しました。(「ブラジルの花を日本で育てる会」)

 B.協力者の増加・・当初イペーの日本での栽培は、耐寒性の不足のためなかなか成果を挙げられなかったのですが、ブラジル高地のクリチーバ市在住池田久成さん他の方々から優れた種子が送られて来るようになり、さらに鎌倉市在住小出立彦さん(日本学生海外移住連盟OB会役員)のように自宅庭で多くのイペーの苗を育てて各地へ配布する人も現れてきたので、いよいよこれまでは困難とされていた関東地方以北へのイペーの移植に挑戦することになったのです。

 C.  花咲爺の会誕生・・そこで2015年上記和田さんの提唱で花咲爺の会を結成することになり、会長に東京都在住井川實(『私たちの50年』メンバー)を指名して活動を開始しました。

 

3.会の概要

 『会』と申しましても、非営利・非登録のボランティアー団体で、会則もなく、会費も不要の、また会員名簿すらない『ふしぎな会』です。年に一度か二度「イペーサミット」と称する会議を開きますが、会員はブラジルや日本やその他の国で離れて住んでいますので、連絡は『私たちの50年!!』

watasitatino50nen@freeml.com か『花咲爺の会』連絡欄http://hanasakajijiinokai.com.br/contato.phpで取ることになっています。

 

主たるメンバーはこれまで名前を明記した6名ですが、その他

  1. 『私たちの50年』(日本―ブラジル移住者の会)メンバー約300名

  2. 『日本海外学生移住連盟OB会』約200名

  3. その他のイペー愛好者のうち、有志が連絡を取り合い、地道な活動を続けております。

入会希望者は、上記50年‼のMLか爺の会連絡欄よりお申し込みください。

 

4.会の活動内容(過去と未来)

 A. 関東以北では、過去二年間に、、東京都農林総合研究センター様のご支援をいただき、多くの有望な苗の確保に成功しつつあり、昨2016年以後、東京都内の各公園(府中市 神代植物公園、東京都 駒場オリンピック公園など)や地方自治体(横浜市鶴見区役所、群馬県大泉町役場など)への移植活動を開始しています。千葉県一宮町でも栽培を始めました。

 B. さらに2017年春には、茨城県常総市(街ぐるみでイペーを育てる計画)への移植が始まります。

 C. さらに、宮城県仙台市、北海道などの寒冷地での試験栽培も始めています。

 D. 2020年東京オリンピックに向けて、『ブラジルから引き継いで・・』という意味もこめて、都内外のオリンピック施設へ売り込んで、2020年にはイペーの花をなるべく多くの施設で咲かせたい、と考えております。

 E. 歌手中平マリコさん作詞『イペー音頭』踊りつきで、ブラジル各地で

ヒットしているようです。(応援を感謝)

 F. 今後関東各地でイペーを育て、イペーの普及に協力してくださる会員を求めています。どうぞ、ご連絡ください。

                              以上