≪花談義675≫ 日本人の心に響く美しさ「キキョウ」松栄さんからのお便りです。

 

(一昨日、サッコロン(野菜袋詰めマーケット)で販売されているキキョウの花の写真を撮ってきましたので、添付させて頂きます。)

 

シュッキーさん、 杉井さん、和田さん みなさん 

昨日28日(7月)のヤホー・ニュースにキキョウの記事が出ていました。

実は既に15年位前だったと思うのですが(レストラン始める前)に近所のガーデンセンターで、キキョウの花を見つけて、即購入しました。

驚きましたね。ブラジルに何故か、キキョウの花があったのです。

キキョウは日本の花だ、と思っていたのですが、ブラジルでも咲いていました。

それに、白いのやら、ピンクのやら、いろいろ見つけて奇異に思っていました。

しかしその後、レストラン始めることになって、サッコロンという袋詰め専の野菜屋さんに、花売り場があってそこでも見つけました。

何故か毎年冬になるとこのキキョウが入荷して、ひょっとしてブラジルにも自生していたのか、と疑問に思っていました。

それで、今頃、ネットで見たら、やはりアジアの特産種のようです。

確か、漢方薬にもキキョウの根が使われる、という事を聞いた覚えが有ります。

誰ががブラジルに持ってきたのでしょうかね???

私の小学校の頃だっただろう、と今思い出しましたが、我が家にもキキョウがあって・・・しかし、花をつけるけれど決して咲かない、

花が咲く前、蕾のままで花が終わってしまうのがあって、今でもその花を覚えています、他の家のキキョウは綺麗に咲くのに何故我が家のはさかないのか、と思っていました。

そんなことを思い出したら、しっかりウイッキーぺジアに、そういう品種がある、と書かれていました。納得。

何故かブラジルでは真冬の今頃、サッコロンに沢山入荷しているようです。

日本では夏の花?だったように思うのですがね???

自然発生型(自生種)は既に絶滅危惧種に指定されているそうです。

なかなか見つけられませんが、山野に原種があるとしたら見てみたいです。

町の庭先の花壇などで咲いているのは、日本でもいっぱいでした。

 

蛇足になりますが、小さいころに山野で見た花に、同じような花にリンドウがあります。

リンドウの花は、カンパネラ(釣鐘草)によく似てますね。

リンドウはブラジルでは、まだお目にかかっていませんが。

故郷宝塚と隣接する西ノ宮の生瀬の山に、秋になったらマツタケ狩りに毎年晩秋に行っていたのですが( ^ω^)・・・

そのマツタケのころはリンドウの花の時期と重なって、濃い青色の綺麗な花が一杯取れて、とても好きな花でした。

ちなみに、もう一つ、山に咲いていたのがササユリですね。

これも山道の、なんとはない笹群の人目につかない場所、にけっこう沢山咲いていました。

初夏でマツタケの時期ではなかったですが。

今日、サッコロン(野菜の量り売り店)で見たキキョウの花でこんな昔のことも思い出しました。

ブラジルに来て驚いたことは、山道にリンドウではなく大輪のカトレアが咲いていたことですね。日本的に考えたら驚異の事実ですが。

誰かが植えたり、持ってきたものでなく、自然の原種が咲いている。

これも花好き、には堪らない喜びです。

可憐な感じではなく、違った華やか思いがあります・・・・・・・・

 

   サンパウロ    マツエ

 

日本人の心に響く美しさ「キキョウ」。夏に住宅地でも咲いています

7/29(金) 8:10配   2022

    家庭画報

365日 花散歩に出かけよう

日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。

キキョウ

 

■属科・タイプ:キキョウ科の宿根草 ■花期:6月中旬~9月 ■草丈:60~100cm

気品ある美しさが日本人の心に響きます!

秋の七草に数えられるため、秋に咲く花と認識している方が多いと思いますが、じつはキキョウが咲き始めるのは6月中旬。7月にはたくさんの花をつけた姿が楽しめます。そもそも旧暦の秋は7月~9月ですから、キキョウが秋の七草とされたのも納得いきます。ただし、もう咲いていますので、散歩道やガーデン訪問で見落とさないようにしてください。 ふっくらと咲く花の美しさは古くから多くの人に愛され、歴史上の武将にもキキョウを家紋としている人がたくさんいます。なかでも有名なのが明智光秀で、その桔梗紋は当時としては珍しい色つきの「水色桔梗」。2020年~2021年に放送されたNHKの大河ドラマ『麒麟がくる』の映像で、その美しい家紋に光秀の悲しい最後を重ねて記憶している方も多いと思います。 万葉の時代から愛されてきたキキョウですが、各地に自生する原種のキキョウについては、環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。キキョウの自生地は日当たりのよい草原。その草原がどんどん減っていることによりキキョウも絶滅の危険が増大している状況に追い込まれています。ただ、園芸種は豊富に出回っていて、庭で栽培することも可能です。この時期、住宅地を散歩している途中でもキキョウを目にする機会が意外にあるので、もし見つけたら気品ある美しさを愛でるとともに、自生種の状況にも思いを馳せてみてください。

 

淡いピンクのキキョウのかわいらしいこと! ‘アストラピンク’という品種です。

 

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。

撮影/横田秀樹