≪市立多摩第一小学校でイペーの植樹式が行われた≫ 学移連の加藤氏(早大OB)よりのお便りです。

皆さま

東京は暑い日が続いていますが、北九州の豪雨や東海の猛雨、被災地の皆さまには心よりお見舞い申し上げます。

今日は、ブラジルの国花イペー(南米原産、落葉高木、ノウゼンカズラ科)に関する話題を提供させていただきます。この花はご存知の方も多いと思いますが、世界的にも有名で、春先にはきれいな黄色の(白や紫等もある)

花を咲かせ、現地では日本の桜の様に親しまれているそうです。この花を日本で普及させる研究と活動を行っている元日本学生海外移住連盟(学移連)OB会本部幹事小出立彦氏(日大OB)等が、東京都農林総合研究センター緑化森林科の協力(種から苗の育成等)を得て日本各地で植樹活動を行っています。

そのお陰で先週(7月4日)、当法人が所在する東京都多摩市の市立多摩第一小学校(小林佳世校長)も彼らから苗木を分けてもらい、学校創立105周年記念行事として、ブラジル東京総領事Marco Farani氏を招待してイペーの植樹式を開催しました。

同小学校は、当法人との関係で東京オリンピック・パラリンピック2020の「世界こどもプロジェクト」のブラジル担当校に選定されていたため一昨年より東京総領事館と交流があったという背景がありました。

式は、3年生(2020年時6年生)4クラス139人が式の主役となり、児童の歓迎の言葉、総領事の挨拶、児童・総領事・学校長の手による植樹、児童の大合唱など盛大に執り行われました。総領事も感激、児童にとっても忘れられない一日となったようで学校も大喜びでした。

この校舎は多摩川縁にあり、多摩市のモデル校(ドイツの建築家が校舎を設計)ですが、イペーは校舎内の目抜きの場所であるウッドデッキ(板敷)に植えられました。

児童(728人)は毎日成長具合を目にするので今後無事成長し、開花して欲しいと関係者一同心から願っています。

来賓としてイペーの苗を提供して下さった東京都農林総合研究センターの担当の方や小出氏等にも立ち会っていただき、今後の成長を見守っていただくことになりました。

ところで驚いたのは、後でわかったのですが、植樹した場所のウッド・デッキそのものが、10数年前にイペーの木材で作られているというということでした。イペーは、固くて水に強く数十年ももつそうで、横浜港の大桟橋のデッキもイペーだそうです。というわけで学校でも市でもニュースになりました。

調べた結果、それを当時輸入・加工・納品したのが学移連OB関係者(小出氏の後輩、日大OB、藍工業宮本社長)でした

(小出氏もそこまではご存じなかった)。小出氏は、以前より種を同社長らから入手、東京都農林総合研究センターに提供、同センターがそれを苗木に育成していたのですが、当方が小出氏に相談、この小学校に4本の苗木が提供されたという次第です。まさに奇しき縁です。

なお、当日たくさんの写真撮影が行われたのですが、児童の顔が写っているものは一切部外秘のため、皆様にお見せできないのが残念です。

差支えないもののみですが、添付をご覧下さい。

小出氏には終始お世話になりました。改めて厚く御礼申し上げます。

皆さまのお宅でもイペーを植樹し、開花させ、日本人が移民して築き上げた今日の親日国ブラジルを身近に感じていただけたら素晴らしいです。

ご興味のある方は学移連OB会小出氏にお問い合わせ下さい。

以上、長々失礼しました。Muito obrigado.

 

加藤仁紀(早大OB)

認定NPO法人NGOブラジル人労働者支援センター

ONG Centro de Apoio aos Trabalhadores Brasileiros (ONG TRABRAS)

理事長