花談議218 ≪あれから20日 平谷川は・・・≫しゅくこさんからのお便りです。
和田さ~ん、恵子さ~ん
しゅくこです
平谷川は隣町のウッディタウンに流れているわたしの好きな散歩道の一つです。
和田さんご夫妻をお連れしたときは、自宅から車で10分ほどの図書館の分館が入っている市民センターに車を停め、隣接する映画館、レストランなどあるこぎれいな広場を通り抜け、三田ホテルの真裏をおりて、平谷川の川べりを2時間ばかり歩いたでしょうか。
水浴びに忙しい鳥たちや、子エビ捕りに夢中の親子などは春を語るにびったりでしたよね。
途中、対岸の川辺の斜面に、高さ50cmくらいのカッパさんの緑のオブジェが
10mくらいの間隔でいろんなポーズをとって私たちを見ていました。
だれが制作したのか、だれのアイディアなのかわかりませんが、樹々の下で邪魔にならないようにそれとなく並んでいるのはなかなか遊び心があつて思わず笑えました。
あれから20日後、私は平谷川近くに住む旧友の家まで届け物があり、今度は歩いていくことにしました。
早朝の丘を下り、畑のあぜ道を通り越してウッディタウンに入ると平谷川は広い空の下にひろがり、人の姿もほとんどなく、六甲から流れてきたらしい澄んだせせらぎに春の光がきらめいていました。
せせらぎはこのまま武庫川に合流して甲子園の辺りで海に流れ込むのでしょうか・・。
センチュリー大橋もあの日とおなじで、ほとんど人通りがありませんが、高いところの空気も、橋の枠から前方に額縁の中の絵画のように見えるはるかな稜線も、開け放たれた橋の両側を吹き抜ける春風が暖かく頬を撫でていきました。
通りがかりのおじいさんにいただいた沈丁花はしばらくテーブルを飾ってくれていました。
うれしいハプニングでしたね。なぜかブラジルというとアマゾンが返ってくる一般的な日本人。
そして、アマゾンといえば、通販サイト。いかにブラジルが日本人に遠い国であるかを感じますね。
あの方にもう一度ひょっこり会えかしらと思って前を通りかかりましたが、残念でした。
帰り路はさすがに疲れて、電車でした。