談議261≪玉山登頂と台湾のジャカランダ≫杉井さんからのお便りです。

 

和田さん

先日東アジアの最高峰、台湾の玉山(3,952m)に登って来ました。

現地の登山ツアーに入ったのですが20人中の外人は私と台北在住のインド人だけで、私が最高齢者でした。

登山口(2,600m)から玉山の麓の山小屋(3,400m)まで8.5km、6時間の行程でキナバル山(1,866mの登山口から3,273mの山小屋まで6.0km 6時間)より遥かに楽でしたが、途中で雨が降り出し夜は大雨で翌日の登頂が案じられたものの、朝には雨が上がり岩ばかりの道を2時間半で山頂に到着、ご来光を見ることが出来ました。岩場には鎖や手摺りが付けられていて技術的には難しい山ではありませんでした。高山植物の花を期待していたのですが、3,000M以下ではつつじ、それ以上ではシャクナゲが満開で、他の花は見かけませんでした。中国語ではシャクナゲは玉山杜鵑(ドウチュエン)つつじは単に杜鵑とか紅毛杜鵑と言ってましたが同じ属だからでしょうね。シャクナゲは日本の山で見かけるハクサンシャクナゲに似た白色か薄ピンク色の花です。頂上付近には玉山圓柏(ユエンポ)という葉の尖った這松状の植物の群落

を見かけました。

ついでに雪山(旧次高山)登山も希望していたのですが、参加者が集まらず合歓山(3,422M)に変更になってしまいました。ここは玉山箭竹(チエンチュ)という熊笹より細い葉の笹で覆われたなだらかな山で、3,000M以上まで車道が通っており週末のせいで運動靴履きの家族連れが多くて六甲山の様な感じでしたが、快晴で玉山、雪山やその他の3,000m以上の山々が眺望出来ました。台湾唯一のスキー場があったのですが、雪不足で30年前に廃止され

リフトの残骸が残っているだけでした。

帰り道の南投県埔里でジャカランダを見かけました。中国語で藍花楹と言うそうですが、イペーの花を皆知らないので持参したアマレロとロショの種子を希望者に配って栽培依頼しました。

温暖な台湾では問題なく成長、開花することでしょう。

杉井

 



玉山のシャクナゲ

 

合歓山東峰(3,422m)のシャクナゲ

台湾で見かけたジャカランダ。中国語で藍花楹と言うそうです。