花談議429 ≪さくら図鑑のURLを送ります≫ 古谷さんからのお便りです。

トロントの日系文化会館の敷地の桜が満開との丸木さんの花便りに麻生さんが咲いてる桜の種類を知りたいとの質問に『僕は花より団子いや花見酒メンバーで桜の種類はわかりません』との返信に答えて古谷さんが送って呉れたURLがさくら図鑑でした。分かり易いさくら豆知識が出ていましたので染井吉野とその原型になった江戸彼岸と大島桜を抜粋して下記しておきます。今年も日本各地、トロントから桜の花便りを寄せて頂いた皆さんへの感謝の気持ちを持って桜について掲載して置きます。古谷さん有難う。

さくら図鑑

 サクラはバラ科サクラ属サクラ亜属(Prunus subg. Cerasus )に分類される落葉広葉樹である。原種は11種確認されており、エドヒガン、オオシマザクラ、ヤマザクラ、カンヒザクラ(沖縄で野生化)、マメザクラ、チョウジザクラ、オオヤマザクラ(以上の7種は、この図鑑で整理している)、カスミザクラ、タカネザクラ、ミヤマザクラ、クマノザクラ(紀伊半島南部で2018年に発見)などが認められており、これらの変性や交雑などから数十種類の自生種が存在する。

染井吉野 ソメイヨシノ Prunus × yedoensis --木場公園/江東区

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 ソメイヨシノは江戸時代中期-末期に園芸品種として確立したとされている。エドヒガン系統の桜とオオシマザクラの遺伝子的特徴をもつとされる。開花が華やかであることや若木から花を咲かす特性が好まれている。花弁は5枚。花色は咲き始めは淡紅色、満開になると白色に近づく。原種の一方であるエドヒガン系統と同じく満開時には花だけが密生して樹体全体を覆うが、エドヒガンよりも花が大きく派手である。開花時期は、3月後半。エドヒガン系統の花が葉より先に咲く性質とオオシマザクラの大きくて整った花形を併せ持った品種である。自ら増えることのないソメイヨシノは接ぎ木など人間の手によって広まる以外に手立てがない。
 
江戸彼岸 エドヒガン Prunus pendula  --新宿御苑/新宿区
 
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 桜の原種の一つ。樹高はおおよそ15m~25m。葉は楕円形で長辺が5~10cm。花は薄紅色から白で花弁は5枚で一重。名前の通り春の彼岸ごろに花を咲かせる。写真に見られるように萼の付け根が丸く膨らんでいるため見分けやすい。サクラの中では非常に長寿の種であることが知られており、樹齢2000年を超えるといわれる神代桜や樹齢1500年を超える淡墨桜、樹齢1000年と言われる樽見の大桜、その他にも樹齢300年を越える石割桜などが有名である(いずれも国の天然記念物)。花が多く咲く特性から多くの品種の母種として使われている。また、ソメイヨシノの片親としても知られている。 
 
大島桜 オオシマザクラ Cerasus speciosa --木場公園/江東区
 
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