花談議475 ≪取り敢えず元気に過ごしております≫古谷さんからのお便りです。

しゅくこさ~ん

           古谷です

大変長らくご無沙汰しました。

貴信はいつも拝読しており、お元気そうで何よりです。が、今年の日本の夏は異常な酷暑の由。冷菓の食べ過ぎでお腹などこわされない様祈っています。

子供の大学の通学上の理由で、昨年03月に町はずれにあります今のアパートに引っ越してきました。以前に申しました様に、四戸X27階X11棟の大マンモス団地に移り、早やいもので、約一年半が経ちました。

ブラジル人は人種の坩堝です。胸幅・厚みも日本人より大きいのですが、特にオシリがでかい。特大の尻デカの女性を指さし、トレーナーに「あの人のパンテイは市販では無いよナ」と言ったら、睨まれました。

引っ越した翌月に、14年間飼いました犬のジョンを亡くし、余った時間をジム通いに費やしています。04月より、月‐金,週五日の一時間、若い女性のトレーナーに搾られて、ヒーヒー悲鳴をあげています。上・下肢に筋肉が付いたのは良いのですが、歩幅が小さくなったのを改めようとして、ジム通いを始めたのです。しかし、結果は逆効果。筋肉が邪魔して広がりません。トレーナーに相談して、一日だけストレッチをやる事にし、先週より始めました。元々、固い体質に加え、筋トレで余計にニクが固くなっており、初日より、フーフー言ってます。

団地の敷地面積は五千平米で、敷地は斜面になっていて、11棟は四層の平面に分かれて建てられ、三台のエレベーターで繋がっています(四戸・弐戸・弐戸・三戸)。日中、殆ど家に居ずっぱりのジョンが可哀そうなので、一日二回の散歩だけは、自由に歩かせました。私が一人で歩けば、20分で歩ける距離をジョンは、オシッコ・ウンチ・喧嘩に忙しいので、一時間は掛かりました。要はストレスの発散でした。

ジョンが死んで五か月が経ち、漸く胸の痛みは薄れましたが、未だ一人で歩いていると見知らぬ人から「あラ、犬は?」とよく聞かれます。団地では、十数匹の犬を見かけましたが、ジョンの犬種(Shetland Sheepdog)はジョンだけだったのでしょう。目だったのだと思います。家の中では、おとなしく、床を汚さず従順な犬でしたが、一旦外に出ると、喧嘩早い猛犬でした。他の犬はジョンを見かけるとコソコソ隠れる程で、。珍しい犬種と喧嘩好きが有名にさせたのでしょう。ジムの窓から、ジョンの散歩道が見えますが、コソコソ隠れた犬は、今は胸を張って堂々と歩いています。

女房に「又、犬を飼おう」と言ったら拒否されました。犬の寿命は平均15年、私の余命はそれほど長くないと言うエゲツナイ理由ですが、裏には、あんな辛い・悲しい飼い犬の死に目を二度と味わいたくないと言う本音を垣間見ました。

今や、我が家の主役は、生後六か月になった子猫のジョイです。腕白盛りなのでしょうか、家じゅう飛び回っています。ベランダに放し飼いにしている四歳のウサギに馬乗りになって、よく長い耳を噛んでいます。私が大声で、「こらッ!」と大声で怒鳴ると、吃驚して飛び離れますが、目を離すと次の瞬間、又馬乗りになっています。犬と違って猫にはジャンプ力があります。

平気で食卓に登りますので、女房や息子は嫌がって、床に降ろしますが、次の瞬間には又テーブルの上にいます。私はジョイが皿に顔を寄せても平気です。

息子が熱帯魚に興味を示し、熱帯魚六匹を飼っている50Lの水槽のpHと亜硝酸の酸度を計測して呉れています。少し専門的になって恐縮乍ら、水槽の水は放って置くと、餌の食べ残し熱帯魚の糞・尿で、アンモニアが充満する様になり、熱帯魚には有害になります。日本の九州のメーカーが開発したEBB(Eco-Bio Block)と称する人工石を私が当地で売っていますが、これは礫・砂利で出来た人工石の中に納豆菌を練り込めた石で、水槽の中に入れますと、菌が半時間毎に倍増し、アンモニアを分解する機能を持っています。アンモニアが分解されると亜硝酸になり、更に分解が進むと、硝酸に転化し、水槽の植物に吸収されるか、蒸発して無くなります。この分解作用が、水槽の水を壱年も清潔に保ち、水換えの手間を省く理由です。

平素のご無沙汰お詫び旁の近況報告とは申せ、文章が長くなり過ぎました。

犬と違って、料理を舐めません。匂いを嗅ぐだけです。鮭の極々ちさな切れ端を掌に乗せると、旨そうに食べます。その時ばかりは、腕白の「ワ」の字もありません。

申し訳ありません。兎に角、年にもめげず、難解な葡萄牙語にもめげず、日々元気に過ごしておりますので、ご安心下さい。 以上。