≪花談議542≫ 美知子さん、みなさまへ 「コロナの日々、春の食卓」 しゅくこさんの返信です。
美知子さ~ん & みなさまへ
しゅくこです
そういえば、ちょうど一年前逢山峡で植物博士のようなおじさんと途中合流し、ウツギのことをいっぱい教えていただきましたね。
もうなにも覚えていませんが、あのおじさんのほどけたような笑顔と声だけはまだどこかに残っています。
この3/30日に美知子さんと弥生が丘小道を散策したとき、スギナの群生に出会いましたね。
これはツクシンボウが枯れたあとに生える栄養茎だとか。
「ツクシンボウを天ぷらにして食べた」と美知子さん。わたしも卵とじとか砂糖菓子にしたことがある。特別美味しいというより春の野生のほろ苦さを楽しむもの。
「このスギナは食べられないのかな」
「美知子さんが毒見をしてくださってオーケーならわたしも食べてみるわ」そんな言葉を交わした記憶があります。
それからすぐに美知子さんは「調べたから大丈夫」ということでスギナを天ぷらにされた。
それならわたしも試してみよう。明日の夕方にでもあの道にもどって収獲してこよう。
そんなことを思っていた翌日の朝のこと。わたしは庭仕事の最中に、隣家との間の狭い裏路にスコップを取りにいって、足が止まってしまった。
なんとそこに瑞々しい萌黄色のスギナがびっしり地面をおおっていたのです。
いままで視界の中にあっても気を付けて見たことのなかったただの草。
さっそくそれを菊芋と一緒にミキサーにかけて小麦粉とちりめんじゃこと玉子とまぜて団子風のものをつくり油で揚げてみた。天ぷらではなく、
よもぎ餅のような緑色の団子風のものになった。美知子さんに報告したかどうか、今思い出せないが、栄養は満点。農薬もなし、犬の散歩道でもないので清潔で安心な食材に間違いない。味は?
正直言って、はじめてのスギナはおっかなびっくり口にしたのでよくわからなかった。こんどはもうすこし工夫してお客さんに出してみよう。
思えば、なにも買い物にいかなくても、わたしの狭い庭には食用の菜があちこちにたくさん生えていたのです。セリ、みつば、山椒などなど。
今日は雑草のように繁茂しているミントをちぎってテーブルに飾りました。
パソコンをたたきながら、気が向けばその葉先をちぎって、コップ一杯にいれ、お砂糖を足してぐらぐらの熱湯を注ぐだけ。青臭さを通り越してばっちり存在感のあるミントティのできあがりで一休み。朝からもう三杯目。癖になりそうです。
弥生が丘小道に、美知子さんが書かれていた薄いピンクのつつじが咲いていました。写真をお送りします。
それでは、長くなりましたのでこの辺で。
みなさまのご健康をお祈りしながら、おやすみなさい。