≪花談議558≫ 「コロナの日々、つれづれなるままに、 私のイペその後」 しゅくこさんからのお便りです。
はなさ~ん & みなさまへ
しゅくこです
楽しいお便りありがとうございました。
ブラジリアからのイペの種が面白い成長をみせはじめていますね。
それにハエがたかる、ミステリアスなサボテン。
これはなにか香りがあるのでしょうか。
形はヒトデを連想します。
ヒトデは英語で「sea star」ともいいますので アマゾン昭子さんがいわれた「海の星」はこのサボテンの名にぴったりですね。
これからどんな展開を見せていくのか楽しみにしています。
ところで、ミステリアスといえば、わたしのイペですが。
杉井さんに苗をいただいて7年目の、コロナ非常事態宣言の自粛のさなかの5/5日、とつぜん金色の花束をつけ、いっぱい楽しませてくれた
2週間後の5/20日頃には、花びらがすべて落ちてしまいました。
種ができるか楽しみに毎日見ていましたが、どうやら今年は花を咲かせるだけで精一杯だつたようで、それに毎日くる客の相手のお愛想するのにも疲れたのか、花びらは音もなく散ってしまいました。
ところがそれからもう40日近くにもなるのに、いまだに落下しないで、必死にしがみついている1つがいるのです。
不思議に想いつつ毎日見上げていると、ある日ふと心がつながったようなひらめきがよぎったのです。
その位置からして、あのブラジル国歌をはなびらのラッパ口に流して聴かせてやった、あの子ではなかったか? と。
その花びらだけがまだ木にくっついたままで、まるで長い舌を出して、カッと見開いた目の
すごみのある形相で、生きているのかそれとも骸骨なのか・・・。
もしこれがわたしの思い違いであったとしても、他の花びらはすべて落下して鉢の中の土と化したのに、なぜこの子だけが、と疑問が残るのです。
いまは花の後に大きな葉が沢山茂って、雨の日も風の日も、豪華な天幕の下で守られるようにそこにしがみついているのです。
コロナの日々、春も過ぎ、梅雨時をはさんで、もうすぐ夏。
手入れする庭の草花や野菜も、個性豊かな性質を見せてくれて、自粛生活もなんとか退屈しないで楽しんでいます。
みなさまもどうぞお気をつけてお過ごしください
foto 収獲したささやかな野菜
赤紫蘇ジュースと紅ショウガ