≪花談義572≫  「イペくんの最後の花がら­­­・・」­­­­­ しゅくこさんからのお便りです。

 

はなさ~ん、みなさまへ

               しゅくこです

はなさん、ご無沙汰しています。

体調をいたわりながらの今回の投稿は力がみなぎっていて読み応えがありました。 

モコちゃんも元気そうですね~。でもこの息がとまるような照り返しの強い熱気のなかではモコちゃんの散歩の足、だいじょうぶですか。

散歩は早朝か日暮れ前でしょうか。

先代のはなちゃんは、ほんとにとびきりの美人。連れて歩くと自慢したくなるような。

モコちゃんはおもわず抱きしめたくなるような親しみを感じますね。

ところではなさんにいろいろ教えていただいた、はじめてうちで開花したイペのことですが、いまは大きなワラジ型の葉っぱが傘のように茂っています。

非常事態宣言が出されたまっ最中の 5/5  「子供の日」に開花しはじめ、20個以上の金色の花を咲かせました。

5/22 花はすべて落下しました。約2週間の花の命

 

つぼみ            

 

開花         

 

落花

 

  ところがみんな落花したあとも、奇妙なことにそのうち1つだけが、約3か月ものあいだその場に残ったままになりました。歯を食いしばっているような顔をして。こっけいでもあり凄みさえ感じました。

それはスマホでブラジルの国歌をラッパ状の口に持って行って聴かせた、あの花に間違いないのです。

そして8/15日 お盆の日に力つきたのか、とうとうその手を放してしまいました。

15cmくらいだったあの花が長さが約1cmくらいにまで小さくなって。

なんだか1人の人間の誕生から老いて亡くなるまでの一部始終を見る感じでした。

 

 

 

   

花好きな友人は「ブラジルの国歌を聴かせたでしょ?  音楽の力が不思議な力を与えたのよ」、と言います。わたしもそう信じているのですが、あまりにも作り話みたいなので、かえって私の心の中にお蔵入りしてしまいました。

有隅先生がメンバーでいらしたら、この謎をお訊ねしたいな、と思ったりしますが、こんなことはお忙しい大先生の時間をおじゃましてもいけないし、・・・と。

すみません、はなさん。いつも愚門ばかり浴びせまして。

これでイペの観察はしばらくお休みになりました。来年も咲いてくれれば嬉しいですが、この3mにもなった花木をこれからいつ、どこを剪定したらいいのか、半分くらい自信はありません。またいろいろ教えてくださいね。