≪花談義593≫ 「Go to 山歩き」 川越 しゅくこ(写真入りその1)

 

 「Go to 山歩き」 川越 しゅくこ
 

https://40anos.nikkeybrasil.com.br/jp/biografia.php?cod=2056

今流行りのGo to に合わせて「山歩き」をしゅくこさんが綴って呉れました。何時もながら写真を沢山付けて神戸周辺の低山歩き、感受性の強いしゅくこさんらしい飾らぬ山歩きは、一緒に歩いているような気分にさせて呉れます。甲山、有馬富士、神戸市立森林植物園と神戸っ子の私の良く知っている山ですが、自分の足で登ったことは、ありません。次回チャンスがあればしゅくこさんに案内してもらいゆっくり歩いて見たいコースです。秋の日本の山を親しいお友達と散策、色付く秋を楽しまれ、将に「Go to 山歩き」そのものですね。40年!!ホームページに残して置きます。写真が沢山あるので2回に分け、BLOG、爺の会の花談義にも写真を掲載して置くことにしました。ホームページには、1枚だけですので秋深まる紅葉の中でのしゅくこさんの1枚を使わせて貰いました。

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和田さん、旅行の写真、なんども愉しませていただきました。
お孫さんたちの、馬に乗っている写真、羊を抱っこしている写真、木登りの写真、太陽と滝と自然の中でコロナ禍を忘れてのびのびできてよかったですね。
わたしの方も元気にしています。出石美知子さんたちと小グループで毎月一回参加させていただいてる逢山峡での自然観察を入れると11月は7回 兵庫県内の低山を歩いてきました。

 

山火口 やまぼくち(写真)

まさに「 Go to 山歩き」ですね。
山男の杉井さんがご覧になったら嗤われるような、標高300~450mの丘のような低山です。
一緒に行ってくれたのはいずれも経験豊富な山女の友人たち。
では、初心者の「Go to 山歩き」その中のいくつかの備忘録、よろしかったらお付き合いください。

1)ここはどこ? あれはなに?
西宮に住んでいる旧友が近くの山に連れて行ってくれました。
たしか甲山と言ってた気がするがついていくだけ。
見晴らしのいい頂上まできて、目前にこんもりした存在感のある山がドーンと迫っていたので「ね、あれ、なんていう山なの?」
「あれは,甲山 309m」
「えっ!! 、ここが 甲山じゃなかった?」
「これはね。甲山自然公園。初心者のあなたにはまずここからがいいと思って」
いつも、人の後ろを何も考えないでふらふらついていく典型的な初心者のわたし。
さすがに自分でもあきれました。
でも、まずここは、毎日のウォーキングで鍛えた? 体力で何とかクリアー。
近所の幼稚園児たちが遠足でらくらく登ってきて賑わっている。
どんぐりや落ち葉を採集して観察する子供たちの弾ける声がわたしの心までほがらかにしてくれる。


 

 

 

2) This is at my limit.(これがわたしの限界です) 県立有馬富士公園 374m
三田に移って32年、有馬富士は毎日のように視界に入っていたのに(車で15-20分)、その裾の池のまわりをぐるっと歩く公園の散歩程度でした。この日は思い切ってスポーツクラブの仲良しと2人で登ってみることに。

 




 

素人の浅はかさで、山は高いほど難易度が高いと思っていたのが、そんな単純なものではなかった。
はじめは広いゆったりした上りだったが、いよいよ登山入口の最後のところで急に根っこの地面から這うぼこぼこの階段が狭く険しくなり、あと10mくらいでとつぜん大きな岩がごろごろ狭い道をふさぎ、もし足をふみはずせば、両側に手すりもなにもないので下の谷に転がり落ちるかも。
危険を感じて、友人には悪いけど、ここで一休みするから一人で行ってきて、とお願いしました。
彼女の長い脚で岩場をのぼっていく後ろ姿をみて、ここを登れないのはわたしの脚の短さが多いに関係あると思う。一つの岩からつぎの岩にまたぐ足がおいつかないのです。


 

 

しばらくして戻ってきた彼女がいうには、頂上からの見晴らしは思ったほどではなかった、と。
ほっとして引き返すわたしに、最後の岩場は写真を撮るどころではなかった。
後に、このことを別の友人に話すと、「あの岩場は登るのではなくて、這い上がるところなのよ」という。
彼女は着物姿の似合う着付けのお仕事をしている美人さんで、おしとやかで言葉も静か。
いつも微笑んでいる方だから、まさか山女のようなそんな言葉がでてくるとは思わなかった。
「エ? あのロッククライミングみたいなところよ。上ったことあるの? 」
「そうね、何回もあるよ」と彼女はにっこり、わたしはがっくり。人とは分からないものだ。
とかく山のことになると標高〇〇mが登山の難易度と思っていたのだが、そうではなくて、低山でもなんでも難易度は地形によることが大きい。だれでもわかる当たり前のことが今頃分かる。恥ずかしいけれど嬉しい。(その2に続く)